当館は、ローマ支配の影響を色濃く残した中世ヨーロッパのイメージを外観及び入館口とし、そこから十八世紀フランスルイ王朝時代の華やかな一面をしのばせる廊下へと続きます。そこに装飾されている家具・調度品は大半が十八世紀の貴重な美術品でございます。 展示室へは、南ヨーロッパ風の雰囲気の回廊を通ります。そこからは「五番目の季節」と名付けた自然の山野草が生息している中庭をご覧いただけます。これらの草花を愛したガレの原点でもあります。 展示室は赤と黒を用いて当時のフランス芸術・文学界の対比対立の特徴を反映致しました。同時にそれが、ガレの象徴主義の作品にふさわしいと思います。 展示室内には小さなライブラリーがございます。ガレの手紙やガレとガレ家の人々のアルバム、作品のためのデッサン、1900年パリ万博資料等、貴重な文献を保管しております。 展示室の最後には十九世紀に生きたガレの精神を支えたジャポニズムの作品と、日本の美意識の一隅である茶の世界を、茶器に見立てたガレの作品で演出致しました。ひと味違ったガレの世界が広がりました。 |
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